こんにちは。
淹れたてコーヒーのシカ野です。
「コーヒーっていつから飲まれているんだろう?」
長い歴史の中で、多くの人々に愛されてきたコーヒー。
しかし、その歴史を知っている人は、意外と少ないものです。
そこで今回は、コーヒーの歴史について簡単に解説していきます。
コーヒーの歴史その1:コーヒーの起源は?
コーヒーの起源ははっきりしておらず、現在まで数多くの伝説が残されています。
その中から、有名な伝説を2つご紹介しましょう。
1,エチオピアのカルディ
2,モカのオマール
それぞれ詳しくご説明します。
<1,エチオピアのカルディ>
この伝説は、9世紀のエチオピアが舞台となっています。
ヤギ飼いをしていた少年カルディが、世話をしているヤギが妙に元気なことを疑問に思い、修道僧に相談しました。
調べてみると、その原因は山生えていた木に実る赤い実をヤギが食べていた事が判明。
それこそが、コーヒーの木だったのです。
その後、発見されたコーヒーの実は、修道院の眠気覚ましとして使われる様になったそうです。
<2,モカのオマール>
次の伝説は、13世紀のモカ(現在のイエメン)の話です。
イスラム神秘主義修道者であったシェイク・オマールは、モカ王の娘に恋をした罪で、オウサブという場所に追放されてしまいます。
山をさまよっていたオマールは、美しい羽を持つ一羽の鳥に導かれて、赤い実を発見。
空腹に苦しんでいたオマールがその実をスープにしたところ、とても元気が出たそうです。
これがコーヒーの実だったと伝えられています。
コーヒーの歴史その2:世界にはどうやって広まった?
では次に、コーヒーがどの様に世界中に広まったのかについて解説します。
今回は、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本にどうやってコーヒーが広まったのかについてそれぞれ簡単に見ていきましょう。
<アメリカ編>
アメリカにコーヒーが伝わったのは、1600年代と言われています。
そのきっかけとなったのが、イギリスから移民団を率いてやってきたキャプテン・ジョン・スミスという人物です。
コーヒーの先進国であるトルコを訪れていたジョン・スミスは、その地でコーヒーに慣れ親しんでいました。
アメリカに上陸後、ジョン・スミスは現在のバージニア州に「ジェームスタウン」を創設。
この時にジョン・スミスがトルコから持ってきていたコーヒーが、一緒に広まったと言われています。
<ヨーロッパ編>
ヨーロッパにコーヒーが広まったのは、1650年代と言われています。
ロンドンで貿易業をしていたダニエル・エドワードという人物が、トルコからやってきたパスカ・ロゼにいれさせたコーヒーが好評になり、広がったそうです。
ちなみにドリップ式コーヒーの発祥の地はフランスと言われ、布にいれたコーヒーにお湯をそそいで飲んだところから始まったのだとか。
ただ、この方法を始めた人物の名前は残念ながら残っておらず、ブリキ職人だったとしか分かっていません。
<日本編>
日本にコーヒーが伝わったタイミングははっきりしておらず、だいたい1800年前後と言われています。
オランダ人により長崎の出島に持ち込まれたと考えられており、出島に出入りしていた日本人が、コーヒーを飲んでいたとされています。
しかしコーヒーは日本人の嗜好には合わず、日本にコーヒーが広まるのにはかなり時間がかかりました。
嗜好品としてコーヒーが広まったのは開国後の頃で、欧風の食生活が紹介されたことで、コーヒーも飲まれるようになったと言われています。
しかし、明治初めごろはコーヒーは上流階級の飲み物であり、庶民にはまだまだ馴染みのない飲み物でした。
庶民にもコーヒーが飲まれるようになったのは、明治末期〜大正初期のころと言われています。
まとめ
今回は、コーヒーの歴史についてご説明しました。
ざっくりまとめるとこんな感じです。
コーヒーの起源は…
→「エチオピアのカルディ」「モカのオマール」の2つの説がある。
コーヒーが広まったのは…
→アメリカ:1600年代、イギリスから移民団を率いてきたキャプテン・ジョン・スミスにより広まった。
ヨーロッパ:1650年代、ロンドンで貿易業をしていたダニエル・エドワードによって広まった。
日本:1800年前後、オランダ人により長崎の出島に持ち込まれた。
明治初期には上流階級、明治末期〜大正初期には庶民層にも飲まれるようになった。
意外と知られていないことが多い、コーヒーの歴史。
この記事をきっかけに、今よりもっとコーヒーに興味を持ってもらえると嬉しいです。